● 利用案内
開館日
火・木・土曜日
見学時間
1月〜6月・9月〜12月 午前10時 ・ 午後1時 ・ 午後3時 の一日3回
7月・8月 午前10時 ・ 午前11時30分 の一日2回
(約1時間・定員有り)
入館方法
予約制(往復はがき・Fax・Eメールにて日時指定でお申し込みください)
休館日
月・水・金・日曜日
2023年 冬期:2023年12月28日(木)-2024年1月5日(金)
2024年 夏期:2024年8月13日(火)-16日(金)
2024年 冬期:2024年12月28日(土)-2025年1月5日(日)
入館料
一般・大学生 2,200円(税込)/高校生 1,100円(税込)/中学生以下 無料/
30名以上、団体割引あり(10%オフ)
公開施設
アトリエ(石壁サークル内)・展示蔵・イサム家周辺・彫刻庭園



谷口吉生(建築家)

幼い頃からの年長の友だったイサムさんは、酒田の土門拳記念館などでいっしょに仕事させてもらって、たいへん素敵なパートナーでもあった。 イサムさんは従来の彫刻家という枠組みを超えた存在である。環境や建築、あるいは「空間」との、より大きな関係を模索した「スペース・デザイナー」とでもいった、きわめてユニークな芸術家だ。
牟礼の美術館は、単体の彫刻もさることながら、それと周りの環境や自然の景観、屋外のランドスケープ設計、選んで移築された建築など、全体がひとつの、「環境作品」である。イサムさんがひょっと現れるような、皆が作家を訪れる興奮に包まれることだろう。



勅使河原 宏(映画監督・草月流三代目家元)

“自然が許してくれる過ち”―牟礼の仕事場で、イサムさんがふともらした一言が忘れられない。イサムさんは私に何を伝えたかったのか、この言葉を想い出すたびに、私は考えてしまう。
私の目の前には赤錆色した、すごく形のいい土かぶりの石が立っていた。山に入ってその石を発見したときのイサムさんの喜び様が目に浮かぶ。その表面に、ほんの少々縦に鋭く削り取った疵が薄墨色に浮かびあがっていた。もちろんイサムさんの仕業。ふと見ると、はにかんだ笑顔があった。謙虚さと猛烈な自信が同居した晩年のイサムさんは美しかった。



三宅一生(デザイナー)

イサムさんがそこに住み、制作に励んでいた牟礼の地は、いつも心に焼きついて離れない。牟礼に浮かぶ雲、吹く風は、世界中のどこからでも見えていた。彫刻作品のすばらしさはいうまでもないが、空間そのものが自然や宇宙法則に感応する力をもっている。まるで無重力の空間を漂っているような錯覚にとらわれる。牟礼への旅は、自分自身の本当の姿を見つけにいく目的にこそふさわしい。



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